2013年1月23日水曜日

Web1.0懐古

この2年ほどはすっかりFacebookの方に入り浸り
mixiで書き込みをすることはほとんどなくなっていたのだが、
mixiが「足あと」(正確には「訪問者」)を試験的に復活させたようなので
久々にアクセスしてみた。

タイムラインには、マイミク64人のうち特定の3〜4人の書き込みしかない。
しかも、そのうち2人はTwitterのツイートを表示させているだけである。

ほとんどmixiを利用していなかったわりに
マイミクの数が減っていなかったのはやや意外だったが、
どうやら、そのマイミクたちも私と同様に
最近はmixiから足が遠ざかっているために
マイミクの解除すらしていないだけのことのようだ。

建物は立っているものの人影のないゴーストタウンに
迷い込んでしまったような感覚に襲われる。


このままmixiにサヨナラを告げてもよいのだけれど
唯一の心残りは、Web1.0的なつながりで
交流していた少数のマイミクさんの存在である。

マイミクのマイミク、という関係だったり
たまたま投稿した画像を見つけてコメントをくれたり
などというきっかけでマイミクになったその人たちとは
本名はもちろん、住む地域も、年齢も、性別すらも知らないまま
何度かメッセージをやりとりしたり、
互いの投稿にコメントしたりという形で
細々とつながりを保ってきた。

相手の正体を知らないままの関係の方が
余計な気を使わないし、
ある意味では素顔でコミュニケーションをとることもできた。
2000年前後のいわゆる「ホームページ」の時代にも
全国の見ず知らずの人たちとつながりができて
それはとても「インターネット的」なことで
新鮮で、魅力的な感覚だった。

そうしたマイミクさんと、実名制のFacebookでつながりたいとは思わない。
本名や、各種プロフィールや、顔写真などを知ってしまうことで
何か大切なものが失われてしまうのはまちがいない。

Facebookは、それはそれで楽しいし魅力的なサービスだけれど
Web1.0の時代の、匿名のコミュニケーションの良さを楽しむことはできない。
匿名アカウントのTwitterならまだ可能かも知れないけれど。

あの頃は楽しかった、などというと年寄りみたいで嫌なのだけれど
ソーシャルメディア全盛の時代にあって
かつての「インターネット的」な楽しさが失わてしまうのが
残念だという気持ちを否定することもできないのである。